京都第一赤十字病院糖尿病内分泌内科に25年勤務し、98年現在地に開業しました。糖尿病診療はチーム医療が重要であり、地域中核病院とくに京都第一赤十字病院などとの病診連携を積極的に推進しています。それにより患者さんは病態が安定しているときには「かかりつけ医」に、急変した時などには地域中核病院に紹介受診されることになり、両方の病院を有機的連携により旨く受診していただくことが出来るようになりました。
また糖尿病診療向上を目的とした種々の学習会の幹事・世話人として、あるいは京都糖尿病医会事務局として糖尿病専門医・非専門医に情報発信を行なっています。さらに院内には患者会「和の会」を結成し毎年3回の講演会・バス旅行などを企画し、糖尿病を中心とした生活習慣病の啓発と懇親を図っています。
診療方針としては、
境界型糖尿病患者(糖尿病予備軍)の治療にも重点を置く。
糖尿病性腎症の発症・進展防止のため食事指導や薬物療法、また動脈硬化症の発症・進展防止のため血圧・血清脂質の管理を診療テーマとする。
インスリン治療が必要な方には外来での導入を行なっているが、全ての方が一生涯インスリン注射が必要なのではなく、高血糖状態が改善した時にはインスリン注射を離脱出来る可能性を理解して頂く。
治療中断を防ぐために、段階をふんだ教育・実行可能な生活指導、必要にして十分な検査、接遇などに配慮している。
糖尿病性細小血管障害や大血管障害の精査のため、さらに糖尿病患者の約3分の1に悪性腫瘍が合併するので、その早期発見のためにも近隣地域中核病院との連携を緊密にする。などが挙げられます。
略歴
昭和22年9月14日生
昭和49年:京都府立医科大学卒業
昭和49年:京都第一赤十字病院 内科研修医
昭和51年:京都第一赤十字病院 第一内科(糖尿病・内分泌科)医員
昭和63年:京都第一赤十字病院 第一内科 副部長
平成 6年:京都第一赤十字病院 第一内科 部長
平成10年 9月:京都第一赤十字病院 退職
平成10年10月:和田内科医院 開業
資格:日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医。研修指導医。
日本病態栄養学会評議員
医学博士
所属学会:日本内科学会 役職:日本糖尿病学会近畿地方会評議員
日本糖尿病学会 全国臨床糖尿病医会理事
日本腎臓病学会 京都糖尿病医会名誉会長
日本老年病学会 京都府糖尿病協会顧問
日本動脈硬化学会 京都府医師会糖尿病予防推進事業委員会委員
日本病態栄養学会 近畿厚生局保険指導医
全国臨床糖尿病医会 京都腎臓・高血圧談話会世話人
和田内科医院 院長 和田成雄